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 竣工【日本庭園】

Nikka Yuko Japanese Garden日加友好日本庭園

物件名
Nikka Yuko Japanese Garden
(日加友好日本庭園)
設 計
自社
場 所
カナダ・アルバータ州
レスブリッジ市
用 途
日本庭園
概 要
木造 2階建 新築工事
竣 工
1967年
   
 カナダ・アルバータ州レスブリッジ市にあるNikka Yuko Japanese Garden(日加友好日本庭園)は、1967年にカナダ建国100周年記念事業の一環として開園しました。
 20世紀初頭、南アルバータ州に移住した日本人はレイモンド仏教会を中心に日系カナダ人のコミュニティを築きました。第2次世界大戦時、レスブリッジ市には日系カナダ人の強制収容所があり、戦後解放された日系カナダ人がそのまま定住しました。現在もその2世~4世が多く住んでいます。
 当時、浄土真宗の伝道活動をしていた河村勇哲氏が檀家さんたちと「地元に故郷・日本の庭園があれば憩いの場になる」と考え、地元新聞レスブリッジ・ヘラルド紙編集長Cleo Mowers氏と市の観光産業振興局長Kurt Steiner氏の協力を得て、レスブリッジ市の支援もあり実現しました。
 大阪府立大学教授の造園家・久保貞先生とその門下生である神戸芸術工科大学名誉教授の杉本正美先生らが3年ほどかけて築庭しました。そして、弊社三代目社長・熊倉 亨と副社長の熊倉 實が指揮を執り、茶室を備えた数寄屋造りの建物を建設しました。建物を日本国内の弊社倉庫で仮組みしてから輸送し、現地に赴いた職人たちが3ヶ月かけて再度組み立てました。
 湿気の多い日本と異なり、非常に乾燥した土地に建てているため維持・保存面で難しい課題もありますが、弊社は長年杉本先生と共に維持・保存のサポートをしております。開園から50年以上経った今でも美しい姿で来園者を迎え、レスブリッジ市有数の観光スポットとして愛されています。
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